2014年5月1日木曜日

バンギゲンガーマリルリ


重力催眠構築でシングル厨の集いオフに参加しようと考えていたさなか、当時認知度の低かったであろうそのギミックが広まってしまう出来事があったので、対策されてしまったときの保険として考えていた構築。
結局、重力催眠を使うことを決意しなおしたので未完成のまま終わった。
流行り?の言葉で言うと供養。


■構築の端緒

身代わり竜舞メガバンギラスと襷ゲンガーが使ってみたくて組んだ構築。
2体と相性の良いマリルリの含めた3体を軸に構築を始め、最初から居たかのごとくガブリアスが入っていた。
バンギラスをストップしてくる相手から展開しやすく、ゲンガーの凍える風、ガブリアスの岩石封じとも相性が良いもう一つの強い勝ち筋としてキノガッサを採用。
最後の枠はここまででどうしようもないニンフィア、エルフーン、サーナイトに対応できる駒が欲しい。
ここでは相性的に最も補完がとれそうなヒードランとしている。


以下個別解説


■バンギラス@バンギラスナイト
205-188-170-*-140-134
ストーンエッジ/地震/竜の舞/身代わり

身代わりを1回張った後の体力でA200ガブリアスの地震を耐えるHSベースメガバンギラス。
はるやさんのブログの見て認知した。

バンギラスのストーンエッジと噛み砕くの関係は眼鏡キングドラのハイドロポンプと波乗りのようなものらしいので、波乗り切る派の僕は噛み砕くではなく、ストーンエッジと最大の範囲を取れる地震を取った。

ポリゴン2の攻撃を身代わりが2耐えしたり、メガルカリオの真空波をギリギリで耐えたりと耐久が活きる場面は多く、舞った後身代わりを残したまま相手を突破して降参を貰うことが多々あった。
そのせいか火力不足を感じる場面は少なく、使用感は素晴らしかった。
しかし、火力不足に泣くことは絶対あるはずなので単にサンプル数が少なかっただけだと思う。


■ガブリアス@ラムの実
183-182-115-*-106-169
逆鱗/地震/岩石封じ/剣の舞

蔓延していた祟り目ゲンガーを自然にメタり、キノガッサを見て出てくるフシギバナを起点にできるラムガブリアス。

鬼火→祟り目と動いてくるメガゲンガーを岩石封じ→地震で倒せて、キノガッサへのサポートにもなるので岩技は岩石封じ。

実践では、どこから飛んでくるかわからないめざ氷に怯えあまり選出できなかった。
割と思考停止で入れたが、6世代のバンギラスのお供はガブリアスではなかった。


■マリルリ@オボンの実
196-112-101-*-101-81
アクアテール/アクアジェット/じゃれつく/腹太鼓

・A200ガブリアスの地震 拘り鉢巻き込み 168~198(85.7%~101%) 乱数1発(6.3%)
・A182ガブリアスの毒づき 拘り鉢巻き込み 164~194(83.6%~98.9%)

A200鉢巻き毒づきガブリアスなどという怪奇現象は信じない。

ナットレイよりもギルガルドの突破を優先して水技両搭載。
H振りメガバンギラスに滝登り+アクアジェットを耐えられたトラウマからアクアテール。

基本選出と考えていたが思いのほか出さなかった。


■ゲンガー@気合いの襷
135-*-81-182-100-178
シャドーボール/凍える風or道連れ/挑発/鬼火

ガブリアスガルーラゲンガー、先発ステロ要因に強い先発要員としての襷ゲンガー。
基本的に先発に置き、使い捨てながら後ろの2体の展開要員の有利な方を出して展開していく。

起点作りの挑発、鬼火。
初手ゲンガーミラーで強く出られ、キノガッサのサポートや先発ステロ要員の迅速な処理ができる凍える風。
凍える風で使い続けていたが、起点にできない特殊決定力やガルーラと1:1交換を行えるように道連れを入れたパターンも検討したいと思った。
もしくは挑発を切る案も。

挑発、鬼火持ちのファイアローとやることが似ているが、出し負けが後続の負担になりやすいファイアローと異なり、不意のスカーフ持ちや特殊決定力にも行動が保証されるといった先発の安定性で大きな差がある。
一方、ファイアローの強みは自身の詰ませ性能だろうか。

使用感としては、使い勝手はすごく良かったが、ゲンガーと相性の良い並びはゲンガーの耐性で成り立っている部分が大きく、ゲンガーを使い捨ててしまうと後続の技の通りが良くなっていしまい、襷ゲンガーのこのような使い方はせっかくの耐性を無駄にしているように思えた。
特にゲンガーを失った後のフェアリー、地面の一貫に悩まされた。
僕が知る限り、襷ゲンガーを上手く取り入れられている構築は、展開構築よりもスタン構築(といっても5世代のバンギローブカイリューハッサムボルトスイクン程度の崩し要素は入っている。)が多いようなので、襷ゲンガーのこのような使い方は性能を活かしきれていないのではないのではないかと思い、この構築を諦めるに至った。


■キノガッサ@毒毒玉
155-150-113-*-80-134
キノコの胞子/ビルドアップ/岩石封じ/身代わり

バンギラスをストップしてくるマリルリやハッサム、ローブシン、そしてゲンガーの凍える風、ガブリアスの岩石封じから展開できるポケモン。

遅延やキノコの胞子を無効化する要素の増加で5世代のように1匹でタテることは難しいかもしれないが、積技リレーの一環として使うことで、相手の残りのポケモンでは対応できない状況を作れることが多く上手く機能した。
選出率は37%ほどだったが、出した試合は1試合しか負けていない。
負けた試合はA+2メガハッサムの蜻蛉返りでB+5身代わりを破壊されて、後ろから出てきたビビヨンに逆にハメ返されるというなんとも悲しいものだった;;
しかし、このようなことがない限りはメガハッサムも起点にできるのでなるほどバンギラスと相性が良い。

岩石封じでHPを1/4以下しか削れない相手に身代わりされるだけ(ヒードラン、ライコウなど)で起点回避されてしまう点はすごく心許無いと思うが、それでもなんやかんや機能した。
考えてみると色々と怪しいところがあるポケモンなのでなんやかんやが許されるレート以外ではあまり使う気が起こらなかった。
でもレートではすぐ遅延される…だから誰も使わなくていいと思う。
増えたらめんどくさいんで。

配分に関しては身代わりがロトムのボルトチェンジを耐える可能性を意識してDにもう少し厚い伝統的な配分にしても良かったと思う。


■ヒードラン@拘り眼鏡
183-*-127-198-127-114
オーバーヒート/火炎放射/ラスターカノン/悪の波動

・C222メガゲンガーの気合い玉 158~188(86.3%~102.7%) 乱数1発(18.8%)

地震の引き先について不安があるのにこのポケモンを採用するのは嫌だったが、一番上手くまとまっている感があるので、6枠目はヒードランとしておく。
めざめるパワー地面の採用率が低ければ、ここはヒードランで文句なしだったかもしれない。

フェアリーに対し鋼技を撃ちたいのでラスターカノンを自然に採用できる拘り眼鏡型。

地震の引き先がゲンガーしかいないので、ヒードランを選出する場合は普段と違う動きをしなければいけないだろう。


■総評

上でも言った通り、襷ゲンガーを使い捨てた後に起こるフェアリー、地面の一貫が問題点。
ゲンガーと強い並びを作れるポケモンはフェアリーが一貫しやすい→フェアリー耐性のある鋼、炎を採用する→今度は地面が一貫する、という八方ふさがりで解散した。
これがゲンガーを捨てないというプレイングだけでどうにかなるのかは試してないから希望がないわけではないけど、個人的に許せる範囲の仕上がりにはならないと判断して諦めた。

あとは、一貫の高い水技を切って起点にできるのが選出する相手を選ぶキノガッサのみというのも問題点。

6枠目はリザードン→ギルガルド→クレッフィと色々試した。
何にせよ、この枠だけでエルフーンまで含めたフェアリーをカバーするのは無理そう。
またしてもエルフーンが穴になる構築を組んでしまった。
最近、フェアリーが穴になる構築ばかり組んでいて自分がいかに5世代脳であるかを痛感する。