2014年5月25日日曜日

どや読みを許さない

 



■構築の端緒

†読み力†という痴れ言の下に正当化される常軌を逸脱した奇行を許さない構築。
一方的な不利対面を作らない駒のみで固めることによって、不快な交代読みをさせずに勝つための構築。
このコンセプトを満足するガブガルギャラガルドの並びから考え、残り2体を補完として採用した。
ライコウ、ファイアローの型を決めた上で、先の4体を型を選びながら穴埋めをした。


以下個別解説


■ガブリアス@気合いの襷
199-164-118-*-106-169
地震/岩石封じ/ステルスロック/毒毒

・A194メガガルーラの捨て身タックル 親子愛込み 168~198
・A182ガブリアスの地震 87~103 乱数2発(11.3%)
・C93メガガルーラの冷凍ビーム 親子愛込み 180~216
・岩石封じで167-98ボルトロス 乱数2発(59%)

不利対面を作らない気合いの襷。

ステルスロックによる後続のサポート。

耐久ポケモンを起点にできるが、一撃で突破できないギャラドス、ギルガルドのために事前に毒を撒いておいてあげると、積み終わった時1回の攻撃で突破できる。


■ギャラドス@ギャラドスナイト
183-214-129-*-150-133
アクアテール/地震/身代わり/龍の舞

・C177ボルトロスの10万ボルト 命の珠込み 156~187(85.2%~102.1%) 乱数1発(6.3%)
・アクアテール→181-120メガガルーラ A+2込み 181~214(100%~118.2%) 確定1発

タイプ一致珠10万ボルトすら一発耐えて、舞って突破できる対面性能を持っているメガギャラドス。

挑発を覚えないガブリアスから繋ぐことを前提にしているので身代わり持ち。
カイリューの入りやすいステロ展開構築に出すことを前提としていないので身代わり持ち。

いままで個人的に評価の低かったメガギャラドスが、この構築で初めて強いと思えた。
突破力に欠けるとはいえ、どう見ても弱くない数値をしているメガギャラドスのことを強くないと感じてしまう理由は、メガ進化時の耐性の変化を考慮して、非メガ進化状態で打ち合わなければいけない場面が多く存在することによる体感的な数値の低さに起因するのではないかと考えていた。
ガブリアス、ギャラドスが低火力高耐久を誘うこの構築では、安定して起点にできる相手の前で積めることが多く、そのような問題を気にする機会が少なかったのではないかと思う。

と、書いた当時は思っていたがが、ここのところギャラドスに打点を持つポリゴン2や、舞っても突破しにくい相手に当ることが多くなって窮屈を感じることが多くなった印象。


■ギルガルド@風船
167-112-170-*-170-81
影打ち/聖なる剣/キングシールド/剣の舞

ほとんどの攻撃を1発耐える耐久を持ち、対面不利を感じさせないポケモン。

メガ進化するギャラドスは地面耐性を持っていると勘定してはいけないと思っているので、地面の一貫を切ながら起点にできる風船。
このポケモンがもっとも被弾数の多いであろう地震を無効化できることは、個体比率(ガブリアス、ガルーラの多さ)を考えた時に、繰り出し、居座りのできる範囲を大きく広げることに繋がるので、ギルガルドの風船はちっとも後ろ向きなアイテムじゃないはず。

この2ウエポンの範囲には到底満足はできないが、ギャラドスと並べると聖剣が半減でも削ることで勝ちにつながる場面が作れたり、逆にギャラドスで削って足りてない影打ちの威力を補いながら突破できる場面が作れたりと、ギャラドスとギルガルドはズッ友だと思った。
周りで削っておくことで強さを発揮する性質は身代わり気合いパンチローブシンに通ずるものがあるかもしれない。

最近はキングシールドを切って3ウエポンにしている構成もよく見るが、影打ちで1体倒した後に盾に戻れないと殴れるはずの相手を殴れない場面が出てくるので、特に削りを重んじるこの並びでは切れない。


■ガルーラ@ガルーラナイト
181-164-121-101-108-158
恩返し/大文字/冷凍ビーム/けたぐり

・冷凍ビーム 親子愛込み→D110サンダー 96~114(48.7%~57.8%)
・冷凍ビーム 親子愛込み→D80キノガッサ 128~152(94.8%~112.5%)
・大文字 親子愛込み→D80キノガッサ 158~188(101.9%~121.2%)
・恩返し 親子愛込み→B100キノガッサ 142~168(91.6%~108.3%)
・けたぐり 親子愛込み→B120メガガルーラ 158~186(87.2%~102.7%)
ステルスロック込みでいいかんじ

優良な情報とそうでない情報の取捨選択が出来ている人ならば説明不要なはずの枠。

バンギラスは蹴り殺します。

最初は個体の用意が面倒で物理一本で使っていたが、それに起因する負けが目立ったので特殊技も持たせた。
特にレートでは、ギャラドス、サンダー+ナットレイなどの組み合わせで定数ダメージを稼いでガルーラを処理しようとする構築が多く見られるので、ナットレイに撃った炎のパンチを交代先に受けられて定数ダメージを稼がれるなどといったことのないように、迷ったら特殊の方がいいと思う。

補完で使うガルーラは過労死してしまうのが難点だった。


■ライコウ@命の珠
165-*-96-167-120-183
10万ボルト/めざめるパワー氷/神通力/瞑想

フシギバナに不利を取らないための神通力を自然に採用できる命の珠瞑想型。
辛いメガリザードンX入りもガブリアスから入って、初手対面すれば毒を入れる、しなければステロを撒く、その後は瞑想神通力で上から縛るという対処ができるので、このメンツではこの型が一番合っていると思った。

スタン構築の電気タイプ耐性は数値で誤魔化せることが多いが、この構築は採用している型(ガルーラの猫だまし、不意打ちの不採用、ギルガルドのボルトロスへの通りの悪さなど)的にそうもいかないので電気タイプを起点にできるライコウを補完に採用した。

バンギラスに隙を見せると終わる構築なので、バンギラスがいる時は絶対に出さない。


■ファイアロー@ゴツゴツメット
175-102-110-*-91-184
鬼火/ブレイブバード/羽休め/挑発

不利対面を作らないとは言い難いが、捨てることで勝ちに繋がり、いるだけで誤魔化し性能が格段に上昇するポケモンなので大目に見た。
ファイアローが圧倒的に弱い相手はライコウに不一致等倍以上の打点を持たないことが多いことも有利不利の差を埋めることに繋がっている。

5体で辛いバシャーモを倒すことと、ヘラクロス+@の並びをライコウと共に崩す以外の明確な役割はないが、甘えた物理偏重の並びや、オーロットなどの面倒な相手を1匹で対処できてしまうのでついつい頼ってしまう。


■総評

レートシーズン3
50戦38勝12敗(勝率76%)
最終レート1924

シーズン3では、不快な読みをされることなく安定して戦えていた。
シーズン4では、辛い相手に当ることが多くなり、終いには毒を見せた状態でのガブリアス、ポリゴン2対面で、釣り出しを兼ねてギャラドスを出すと10万ボルトを撃たれるという信じられないプレイをされたので、不快のあまり使うのをやめた。

辛かった相手は、ナットレイやメガライボルトを絡めたサイクル構築。
ナットレイは単体ならば突破は容易だが、ギルガルド、ファイアローで突破しようとすると、それぞれ裏のゴツゴツメットギャラドス、ロトムなどに止められてしまう。
打ち分けでまとめて相手が出来るはずのメガガルーラも、恩返しのタイミングでナットレイが出てきて鉄の棘のダメージを受けたり、恩返しで突破したい相手がゴツゴツメットを持っていたりで、上から簡単に縛られるシチュエーションを作られがちだった。
メガライボルトもギャラドスやギルガルドで積んで上から縛りたいが、後続でどうしても止められてしまい、肝心のライボルトに触らせてもらえないという状況が多かった。

ガブガルギャラガルドの並び自体はよく見るものだが、あと2匹といえばこれ!といったものはまだ見つかっていないと思うので、暇があったら考え直したい。