2013年12月20日金曜日

トノグドラバンギグライ構築


■構築の端緒

HAナットレイ入りのトノグドラ構築が使ってみたくて組んだ構築。
HAナットレイは電磁波や宿り木の種を搭載したナットレイと違い、周りとのシナジーが薄いため、なかなか取り巻きが決められなかった。
そこでナットレイがいるだけで恩恵があって、強い勝筋を持てるバンギグライと組み合わせてみることにした。


以下、個別紹介


■ニョロトノ@ゴツゴツメット
191-*-125-110-120-110
波乗り/凍える風/毒毒/アンコール

・A204カイリューの逆鱗 A+1 166~196(86.9%~102.6%) 乱数1発(18.8%)
・A211ローブシンの雷パンチ 力づく、命の珠込み 161~192(84.2%~100.5) 乱数1発(6.3%)
・A200ハッサムの虫食い A+2 テクニシャン込み 乱数1発(6.3%)

当時の環境では鋼のジュエルハッサムが宗教的に蔓延していたので、それを意識したゴツゴツメット。
ナットレイに出てくるローブシンを削るということも意識した。

Sは珠ハッサム、ハイドロポンプ持ちスイクンを意識。

凍える風+波乗りで初手のマンムーにステルスロック+氷の礫以上の仕事をさせない。
現実は波乗りのタイミングで何度もキノガッサを後出しされた…
ギャラドスに後出したときアンコールから入って挑発されても、凍える風でS上昇を許さずキングドラの流星群で処理できる。


■キングドラ@拘り眼鏡
169-*-116-160-116-119
ハイドロポンプ/波乗り/流星群/竜の波動

・A192鉢巻きバンギラス(砂ダメ込みで151-115キングドラ確定1発調整)のストーンエッジ確定耐え
・A200マンムーの地震+氷の礫高乱数耐え(87.89%)
・雨下でS1段階上昇S158ウルガモス抜き

当時の環境では先制技の組み合わせでキングドラを処理する無天候構築が多かったので、その対策として機能することを期待した耐久振りキングドラ。
実際、この調整には何度も助けられた。
記憶にあるのは、C高めのポリゴン2の10万ボルト2耐え、珠ハッサムのA+2バレパン+カイリューのA+1神速耐え、ステロ×2+珠ボルトロスの10万ボルト耐え、命の珠バシャーモの飛び膝蹴り耐えなど。

Sについては陽気スカーフガブリアスに抜かれるという欠点があるが、今の時代でスカーフガブリアスが採用されている構築は主にノオースタンやバンギローブ系のスタンなどしかなく、それらにはもとよりトノグドラナット選出は厳しいと考えて切った。
レートで対戦した限りではSで不自由したことは一度もない。…と言いたいところだったが、最近になってS+2状態のASパルシェンに抜かれてしまった。

キノガッサは取り巻きがそこそこに牽制しているので技構成は4ウエポン。


■ナットレイ@食べ残し
178-160-155-*-136-22
パワーウイップ/ジャイロボール/大爆発/寝言

・ジャイロボール 155-90ボルトロス 乱数2発(94.16%)

2013ポケモンノーベル単体考察部門賞候補らしい。
電気タイプが化身ボルトロスばかりの環境ではこのナットレイ入りのトノグドラはすごく強かった。

この構築を使っていた当時はテクニシャンキノガッサが気合いの襷持ちばかりだったので、本当にキノガッサを後出しから処理できて使いやすかった。
ボルトロスが挑発から入ってきて、かすり傷しか与えられずに突破されていくのは何度やっても面白かった。

オボンの実はソーナンスに譲りたかったので食べ残しにしたが、発動機会的に1試合あたりの回復量はこちらのほうが多かった印象。

ニョロトノの波乗り+ジャイロボールでラティオスが落ちたり、パワーウイップが入ったローブシンにゴツゴツメットニョロトノを投げると1:1交換を取れたりと、A振りの利点は随所に発揮される。


■バンギラス@気合いの襷
207-154-131-*-167-81
岩雪崩/追い討ち/電磁波/吠える

格闘技に対して突っ張って電磁波を撃ちたいが、ウルガモス耐性も欲しいのでHD気合いの襷。
いつも通り後出しからラティオスなどを倒すために追い討ち、グライオンとのシナジーを考えて電磁波。
今回はスイクンにはナットレイ、ソーナンスを投げてもいいが、食べ残しビルドアップローブシンがどうにもならないので、やはり吠える。
霊獣ボルトロスが非常に重たいので、気合いの襷と合わせて岩雪崩で対面処理したい。


■グライオン@毒毒玉
168-131-150-*-96-155
地震/炎の牙/守る/身代わり

ナットレイの処理がどうにもならないのと、ハッサムを見てトノグドラしか投げられないのが嫌だったので炎の牙。


■ソーナンス@オボンの実
284-*-121-*-92-53
ミラーコート/カウンター/道連れ/アンコール

トノグドラともバンギグライとも相性が良く、壁やトリックルーム構築への耐性を自然に持たせられる。
バンギグライ選出で厳しいパルシェンに投げられて、ローブシンの冷凍パンチのクッションにもなる駒。


■総評

構成としては、トノグドラナットで厳しいバンギローブやノオー入りをバンギグライでカバーするというかたちになっている。
ソーナンスは2つの軸で厳しいトリックルーム展開や壁構築へ対する穴埋めとなっている。

選出パターンはほぼトノグドラorバンギグライ+ナットレイorソーナンスの4つのみ。
バンギグライレパドーでも感じたことだが、選出パターンが少ない構築はレートで使いやすいようだ。

相手はトノグドラ選出とバンギグライ選出の両方を考慮しなくてはいけないので、その誘導あってか一方に極端に強い選出をされることがなく、安定行動しているだけでだいたい勝てた印象。

バンギグライ選出ではドラゴンジュエルガブリアスがどうにもならないので、ボルトガブには必ずトノグドラを投げていたがそれで困ることはなかった。
トノグドラナットvsカバドリラティは、ナットレイが拘り眼鏡ラティオスの流星群+強化アイテム持ちドリュウズの地震で乱数次第でオボンが発動せずに倒れるので歩のいい勝負ではないが、グライオンがいたこともあってかドリュウズに負けた記憶はない。

厳しい相手は霊獣ボルトロス。
絶対無理なのが鈍い眠るカゴナットレイ、受けループ。

受けループに関してはソーナンスの枠を瞑想眠るドータクンなどにすれば解決するかもしれないが、ソーナンスを入れて汎用性を高めたほうが全体の勝率は上がると考えて切った。


レートでは
48戦31勝7敗10エラー(勝率81.6%)
最高レート1766
だった。
オフライン対戦会で使う予定もなかったので1700乗って1敗したら回すのやめる縛りで潜ったけど、2ロムで潜って1753と1766までいけたので強かったんだと思う。

オフラインでは
10/13フジサワシティポケモンラボ【秋祭】BW2シングル6-3大会 予選4戦3勝1敗 グループ2位で予選抜け
決勝トーナメント1回戦負け
だった。
僕を除くグループ4人中3人が所謂オフ会に参加するような人だったので、大学主催イベントだったけどそこそこの手ごたえを感じられた。
決勝トーナメント1回戦はクレセリアのスキルスワップの存在を忘れるという情けない負け方をしてしまったので精進したい。

この構築とバンギグライレパドー構築で学んだのは「強い勝筋の組み合わせは思考の経済である。」ということ。