2013年10月3日木曜日

スカーフパルシェン入りトノグドラ構築ver.2013August


■構築の端緒

ヤミラミ+キノガッサの組み合わせで、相手のキノガッサ対策を掻い潜って勝てるような構築を作ろうと考えたが、ヤミラミのあまりの使えなさに絶望し、面子の交換を繰り返してこの構築に辿り着いた。
はたけくんの狡い雨のまるパクリに近い構築になっていることに気付いたのは、ほぼ完成まで漕ぎ付けた時のことだった。


以下、個別紹介


■ニョロトノ@脱出ボタン
191-*-116-110-132-108
ハイドロポンプ/毒毒/アンコール/滅びの歌

・A186カイリューの逆鱗 A+1 最高乱数以外耐え
・C182ラティオスの流星群 C+1 最高乱数以外耐え
・Sは珠ハッサム意識

配分と技3つはテンプレと言っていいだろう。
毒毒は主に、この構築のキノガッサでは勝ちにくいブルンゲルに撃つ。


■キングドラ@拘り眼鏡
151-*-115-161-115-137
ハイドロポンプ/流星群/竜の波動/寝言

ハイドロポンプは全部当てれば波乗りの上位互換らしい。


■パルシェン@拘りスカーフ
127-161-200-105-59-120
シェルブレード/氷柱針/ロックブラスト/めざめるパワー炎

・ロックブラストで167-98ボルトロス確定5発
・ロックブラストで161-111シャンデラ乱数5発(28.3%)
・最速S111族抜き

スカーフパルシェンで先発に来るキノガッサに強めの輩を瞬殺するつもりだった。

ボルトロススイクンという並びのボルトロスをロックブラストで倒したかったためにAを最大まで上げた。
Cを108まで上げると159-100珠ハッサムをめざ炎+珠ダメ2回で確定で倒せるのだが、個体値の都合上不可能だった。
めざ炎は何回か撃った記憶がある。

タイプ一致でもロックブラスト以下の威力しか出ないシェルブレードとかいうゴミ技を採用しているのはポケモンをするため。

スカーフパルシェンが読まれることはこちらもわかっているし、読まれても強い時は強いのでいいのだが、やはりパルシェンがスカーフであるかを共通の認識にできないので不確定性が付き纏いすぎて戦いづらかった。
スカーフパルシェン入り雨はもう二度と使わないだろう。


■化身ボルトロス@オボンの実
183-*-90-145-145-135
10万ボルト/威張る/身代り/めざめるパワー氷

ポケモンの代名詞、威張るボルトロス。
この構築でも何度も威張り勝った。

構築全体で重いボルトロスの相手をしたり、雨ミラーに強かったりと、この構成は抜群に相性が良かった。
威張る電磁波からキノガッサに繋ぎ身代わりを連打することも考えられる。

平等なボルトロスミラーと勘違いし、打ち合いを仕掛けてくる相手の化身ボルトロスに余裕勝ちするのは何度やっても快感だった。


■キノガッサ@毒毒玉
155-165-100-*-93-122
キノコの胞子/ローキック/岩雪崩/身代わり

この構築の主役。
なんでもかんでもキノガッサでハメにいこうとするのはなかなかに楽しかった。

相手にゴーストがいるだけでキノガッサの選出を躊躇うわけにはいかなかったので格闘以外の技を採用したかったのだが、メジャーどころに通りが良いという理由で岩雪崩にした。
ラムっぽいウルガモスを身代わりを残した状態でワンキルしたり、挑発から入ってくるボルトロスを返り討ちにしたり、シャンデラの起点を回避したりする。

配分については、S123~134の間で抜ける相手はS関係が不明なことが多く(マンムー、カイリュー、スイクン)、陽気A無振りの時に火力不足でミリ耐えされて負けた試合が何度もあったのでAに補正をかけた。


■ソーナンス@イバンの実
288-*-121-*-88-53
ミラーコート/カウンター/道連れ/アンコール

・A161パルシェンの氷柱針 A+2 命の珠込み 乱数5発(28.62%)

初見殺し要素でキノガッサのハメをアシストしようと考えてのイバンナンス。
キノガッサの障害となるマンムー、パルシェンあたりを1:1交換で持っていく。
パルシェンは氷柱針を耐え、怯みさえしなければアンコール→イバン道連れで勝てる。
心許無い確率だが、所詮68.8%を引けると信じて行動する構築なので、ここの約72%を低い確率だとは思わなかった。

レート戦では命乞いしたローブシンがわざわざマッハパンチを撃ってきてくれて、上手くイバン圏内に調整して後続までイバン道連れで倒せることが多々あったが、レート以上の環境での対戦では(当り運もあったが)まるで役に立たなかった。

オフライン対戦で「このナンスイバンだ!」と叫んできた某氏のことは忘れないだろう。


■総評

パルシェン、ボルトロス、ソーナンスの3匹はトノグドラ@1の基本選出でも、キノガッサ@2選出でも組み合わせられるので選出の幅が広く、美しいシナジーを持った構築となったと思う。
また、パルシェン、ボルトロス、ソーナンスの3匹を選出することもあったがこれも強かった。

しかし、なんといってもスカーフパルシェンの持つ不確定さが目につく印象だった。
キノガッサでハメにいくことに固執しなければ、パルシェンに襷を持たせた構成が安定して強そうだなと予想する。

キツい構築はあるかもしれないが、回してる段階で立ち回りを煮詰めるほど価値のある構築とは思えなかったので調べていない。
一つ確実に言えるのは受けループが苦しく、相手のグライオンがキノガッサの身代わりを壊すタイミングでソーナンスを投げ、イバン圏内に入って次のターン先制道連れをするという連木で腹を切るような勝筋しか持ち合わせていない。

単体でキツい相手といえば、勝筋を掴む段階で支障がない程度にしか電気の一貫が切れていないため、レート環境にいる穏やかボルトロスに弱くなくボルトチェンジを使ってくる相手(サンダース、ジバコイル、ロトム等)が挙がる。

レートでは
43戦31勝8敗4エラー(勝率79.48%)
最高レート1730
と悪いとは思わない戦績だったが、苦労しないと勝てない構築だったことは確か。
こんな時流に逆らうような構築で51人規模のチームオフで優勝した人がいるらしい()